Q&A よくある質問

レントゲン撮影をした場合に、被曝したりしないのですか?大丈夫なのでしょうか?

AX線撮影の比較でご説明します。

2011年3月に発生した東日本大震災で、福島原発放射能漏れが発生しました。これをきっかけに、被曝に対する危機感が高まっていますね。
当院の診療でも、レントゲン撮影を使っています。撮影することで、被曝することは避けることが出来ません。
そこで、我々が使っているレントゲンで撮影した場合、どれくらいの放射線量があるのかを説明したいと思います。

通常私たちが1年間で自然に受ける放射線量(自然放射線量)は、2.4mSvと言われています。(但し、赤道に近い国々の人々や高度の高い国は10mSv以上、東京~ニューヨーク間往復で0.2mSv と言われています。)

アナログX線で撮影した、歯のレントゲンでも小さいものなら、0.02~0.04mSvです。自然界で被曝する3日~6日分に相当すると言われています。
また、パノラマ撮影であっても0.04mSv、自然界で約6日分に相当するものだと言われています。
これが、デジタルX線の場合、アナログ撮影の10%から25%の被ばく量であると言われています。

当院ではレントゲン撮影をする際には 鉛の入った防護エプロンをしていただいてから撮影します。
鉛は放射線を透しませんので肺、胃、腸、卵巣などは、放射線による被爆をほぼゼロにすることができます。

レントゲン写真を撮影した後で、妊娠に気付いてパニックになる人がいます。しかし、妊娠初期を含めた全期間を通じて、歯科で撮影するレントゲン写真は安全なので安心してください。
なぜなら、放射線量は極めて低いですし、腹部は鉛の入ったエプロンで覆われているからです。
嫌な話ですが、奇形や精神発達遅延が現れるのに必要な放射線量は250mSv以上だとされています。