2024.09.26
小さな金メダル
住之江区が住吉区から分区して50年目を迎えようとしています。それとともに、住之江区歯科医師会も50周年を迎えることになりました。
住之江区歯科医師会では、今、特別チームを作って50周年記念誌を作成しているところです。私もその一員として、この50年の出来事を調べています。
その資料の中で、ふと25年ほど前の「よい歯のコンクール」の記事が目につきました。
住之江区歯科医師会50周年記念誌を作成していて、ある出来事に心が温まりました。25年前の『よい歯のコンクール』で表彰された方が、なんと当院の患者さんだったのです。
3歳の頃、表彰されたというその方は、今でも美しい歯を保たれています。おばあ様から「表彰されるほど綺麗な歯なので大切にしなさい」と教わったそうで、その言葉が、ずっと心に残っているとのことでした。
小さな金メダルが、その方の人生に大きな影響を与え、今日まで美しい歯を保つ原動力になったのかもしれません。
昔、全国的に行われていた『よい歯のコンクール』。虫歯の子供たちが減り、その役目を終えたかのように、今は開催されていません。しかし、この出来事を通して、あの頃のコンクールが、どれだけ多くの子どもたちの歯の健康を守り、そして、大人になっても大切にする心を育んだのかを改めて感じました。
この小さな金メダルは、単なる賞ではなく、一生の宝物。そして、私たち歯科医師が、子どもたちの歯の健康を守るためにできることの大切さを教えてくれる、輝かしい証なのです。